オンライン・カウンセラー支援
コロナ禍以降も継続する生活スタイルの変化
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けて、多くの国が非常事態宣言やロックダウンなどの措置を取った結果、多くの人々が外出をせず自宅に閉じこもることを余儀なくされました。
それらの影響により、コロナ禍の終焉以降も、さまざまなサービスがオンラインへの移行が増加し、人々の日常生活のスタイルが大きく変わったことと並行し、カウンセリングを取り巻く環境も大幅に変更されました。
ストレス発症要因の増加
長期間の外出自粛や社会的距離を保つための措置、経済的な不安、家族との関係の変化、感染への恐怖など、ストレス発症要因が激増し、これらの要因が組み合わさり、多くの人が不安やうつ症状、孤独感を経験しています。
感染防止とメンタルケアニーズのマッチング対応
コロナ禍当初では、感染リスクを最小限に抑えるため、対面のカウンセリングセッションの制限または完全に停止される場合も増加し、必要なカウンセリングを受けることが困難になる状況が生まれました。
その結果、カウンセリングを求めるニーズはオンラインの利用に集中され、オンライン専用カウンセリングサービスが急速に普及しましたが、当初の「感染リスクの回避」と言う目的のほか、相談者が自宅や好きな場所で受けることができ、手軽で低コストな点も受け入れられた要因となりました。
さらに、Zoomを始めとするオンラインツールの発展で、ビデオ通話の品質や安定性も向上し、対面と変わらない品質のカウンセリングを受けることが可能になっています。
社会の認識の変化
こうした副次的影響により、オンラインサービスを利用したメンタルヘルスの重要性がより広く認識されるようになり、現在では各メディアやSNSでの取り上げ方も増え、オンライン・カウンセリングへの理解や受け入れが進んだ結果、カウンセリング全般に対するニーズも高まり、多くの人々への利用が拡大されています。
当会は、コロナ禍以降も継続する現在の社会情勢の混迷や前例のないメンタル相談案件に、柔軟かつ迅速に対応できるオンライン・カウンセリングの推進普及や支援進を行う目的として設立されました。
オンライン・カウンセリングサービス例
・cotree
・Unlace(アンレース)
・mezzanine(メザニン)
・うららか相談室
・マイシェルパ
・Smart相談室
・ココナラ
2020年からのコロナ禍以降、感染症の終焉を迎えても、大きな影響や社会的変動に伴い、さまざまな事例や環境におけるメンタル相談案件数が激増しています。
『フリーランス・カウンセラー』の活躍
2019年2月に「公認心理師法」が制定され、国家資格としての公認心理師や大学院卒、医師免許取得が前提の臨床心理士などが注目される中、従来の資格や専門性に縛られずに、運営をされる方々の活動も広まっています。
それらのカウンセラーは、カウンセリング関連の医療機関や組織に所属せず、SNSなどを活用して個人でカウンセリングサービスを行う個人事業者として運営されています。
多くの運営カウンセラーは、カウンセリングの基本である傾聴を核として、悩む方の心に寄り添いながら、オンラインでの情報伝達力や力を生かし、それぞれ独自のアプローチを用いることで、コアでニッチな相談分野においても適切な問題解決に至っていますが、悩みや辛さを持つ相談者以外に、身近な人々の理解や同意を得られない中でも、『自分と同じ悩みや辛さをシェア(共有)できている』と言う安心感や親近感が、利用者増加の背景にあります。
コロナ禍の影響や、相談者自身が(カウンセリングを)身近に感じられないなどの理由から、従来からのカウンセリングルームや直接対面相談の利用は減少傾向を辿る一方で、オンライン・カウンセリングに属する『フリーランス・カウンセラー』の利用頻度と必要性は、下記の事由により増加しています。
・24時間対応などのオンデマンドによる相談対応の即時性
・相談者とカウンセラー同士の繊細かつ、ニッチでコアな相談案件のマッチング対応実現
・医療性または専門性が高い従来型通所カウンセリングより親しみやすさと身近さによる親近感
これらの事情から『フリーランス・カウンセラー』への期待値が高まっています。
それらと共に、オンラインでのカウンセリング対応に伴う法整備や、メンタルヘルスを目的としたカテゴライズの明白化、理解認知度の向上、更には大きなニーズに応えられる、意欲あるカウンセラーの育成などの環境構築も必要です。
当会ではそれらの現状を鑑み、柔軟且つ迅速対応が可能となるオンライン技術を利用し、多くの切実な悩みを持つ方の心のケアを推進できる「オンライン・カウンセリング」普及のための各種の支援・推進活動を行っています。