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カウンセリングの基本

「辛い気持ち」を受けとめる
病気になって、「大変なことになった」というのは、大変な病気になったという意味ではない。

「私にもっとやさしくして」と周囲の人に言っているのである。

相談者が怪我をしようが、大学に落ちようが、失恋しようが、そのこと自体の解決を求めているのではない。

まず何よりも一緒に嘆いてくれることを求めているのである。 

事態の改善はその後でよい。


心の休ませ方(PHP研究所 出版)
加藤諦三 著作

・東京大学教養学部 教養学科卒
・社会学者・早稲田大学名誉教授
・日本精神衛生学会顧問
・ニッポン放送『テレホン人生相談』ラジオパーソナリティー40年担当
・平成27年瑞宝中綬章受章

クライアント(相談者)へのカウンセリングにおいて、全ての基本は「辛い気持ち」に寄り添い、まずは全てを受けとめる対応です。

医療性・非医療性を問わず、心の悩みや辛さの対応につき、さまざまな理論や手法、学説体系に基づく緩解方法やアプローチなどの対応の前に、徹底した傾聴と、クライアントからのディスクロージャー(自己暴露)を引き出すことが最大の基本です。

当会で推奨及び定義する「カウンセリング」は、傾聴と徹底したディスクロージャー(自己暴露)を基本に据えたものですが、これらのカウンセリングの普及と理解を深めるため、関連する各種情報の提供も行っています。

「話すこと」の影響と効果

人が言葉を発する際、左脳の大脳皮質の中央部分に位置するブローカー野が関与し、この言語機能の活性化により、人間の脳は様々な刺激を受け取ります。

自己暴露(自分のことについて話す)3大効果

1.カタルシス効果
話すことで、感情や思いを外に出すことができ、これによって心の中の負の感情を手放す効果があります。

2.快楽ホルモンを放出
自分について話すことで、脳内物質ドーパミンの放出が増加することが明らかにされています。

3.「気づき」による問題解決
カウンセリングを受けることで、自分自身の持つ感情や問題に気づくことができます。

カウンセリング関連書籍


「カウンセリングの原点」 - カール・R・ロジャース

ヒューマニスティック心理学の創始者であるロジャースの主要な業績であり、傾聴の重要性や方法について詳しく述べられています。


「河合隼雄のカウンセリング教室」 - 河合 隼雄

河合隼雄は日本の精神分析学・心理学の大家。カウンセリングや心理療法の理論、実践に深い洞察を提供。


「人は聞き方が9割」 - 永松 茂久

3坪たこ焼き屋」から成功後、ニューリーダーとして若年層から支持を得る著者の傾聴メソッド。


「聞く力」こそが最強の武器である」 - 國武 大紀

世界40ヵ国を歴訪した著者の、人間関係を深化させる"聞く力"の大切さを網羅した実践的ガイド。


「心の休ませ方」 - 加藤 諦三

「テレホン人生相談」パーソナリティの著者は、日常生活の中での小さな習慣や気づきから、心を休めるための具体的なアドバイスを提供しています。